イタリアの色気とミリタリー由来の重厚な技術力を併せ持ち、卓越したデザインバランスによってファンを獲得し続けている「パネライ」の中でも愛され続けているモデルが、イタリア海軍の注文に端を発するも、端正かつ上品なデザインで人気を博す「ルミノール」。
同ラインの新作は、高級時計ファンなら玄人でも楽しめる、待望の存在と言えるでしょう。
そんなパネライの名機「ルミノール」の2021年の新モデルは、リサイクル素材を用いたエシカルな逸品が注目です。
イタリアの色気とミリタリー由来の重厚な技術力を併せ持ち、卓越したデザインバランスによってファンを獲得し続けている「パネライ」の中でも愛され続けているモデルが、イタリア海軍の注文に端を発するも、端正かつ上品なデザインで人気を博す「ルミノール」。
同ラインの新作は、高級時計ファンなら玄人でも楽しめる、待望の存在と言えるでしょう。
そんなパネライの名機「ルミノール」の2021年の新モデルは、リサイクル素材を用いたエシカルな逸品が注目です。
パネライの歴史と魅力
玄人好みの時計ブランドとして人気を博すパネライ。手にしたことがない人には、イタリア発信であることや、ミリタリーとの関連が強いことなど、知らないことも多いのでは?
いま一度、この定番ブランドの歴史と魅力を簡単におさらいしておきましょう。
実は時計学校も兼ねていた?パネライの歴史
パネライは、1860年にジョバンニ・パネライがフィレンツェに開業したのが始まりでした。
時計工房でもあり、時計製作の教室でもあったパネライ。
ショップはその後数回に渡ってフィレンツェ市内で移転をし、やがてサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の前に居を構えます。
パネライ一族は以前より、イタリア軍にスコープ(照準器)など精密機器の納入をしていました。
イタリア海軍の「より視認性に優れた機器が必要」という要望により、蛍光性のあるラジウム(現在は使用されていません)を用いた粉末を塗付した計器を提案したことが、後の名作「ラジオミール」へと繋がります。
44~47mmと、当時としては大きなスチールのクッションケースに、ハンダ付け仕様のラグ、信頼性の高い頑強な手巻きムーブメントが好評を博し、イタリア軍から定期的に受注を行うことになりました。
その後程なくしてイタリア軍の水中活動部隊向けに開発されたのが、今ではラジオミールと並んで名機と名高い「ルミノール」です。
リューズプロテクターが特徴的な本作。このプロテクターは後年、国際特許を取得することでパネライのアイコンとなり、現在でもファンが多いシリーズです。
戦後、パネライはミリタリーウォッチを主力とした後、そこに秘められたエレガントさから高級時計市場へと台頭していきます。
そして2000年代に入り、自社ムーブメント製造を経て現在の人気を獲得することとなります。
実用時計の立場から世界のセレブに愛されるまでに成長を遂げたパネライ。
以来、質実剛健を頑なに守る同社の時計は、リセールバリューの落ちにくい時計ブランドとして世界のセレブ立ちの心をつかみ続けています。
近年はSDGsへの取り組みも活発なパネライ
世界最大の時計見本市とも言われる「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ2021」では、SDGsへの取り組みを意識した、同社のエシカルなチャレンジが発表されました。
時計の総重量の半分以上をリサイクルベースの素材を使用した「ルミノール マリーナ eスティール TM」や、リサイクルチタンケースを採用した「サブマーシブル eLAB-ID TM」等々。
環境への取り組みに対して未だ、それほどアクティブではない高級時計業界の中で、海との関係が深いパネライだからこそ発信できたエシカルな試みは、今後も同ブランドのアイデンティティとなっていくのかも知れません。
パネライ・ダイバーズの代表作といえば「ルミノール」
パネライがその品質を世界に知らしめるきっかけの一つとも言える「ルミノール」。
シンプルで頑丈なだけでは、高級時計市場での成功はあり得ません。
それでは、世のセレブ男性を惹きつける魅力が、ルミノールのどこにあるのでしょうか?
「ルミノール」の魅力とは?
ラジオミールと並び、パネライの代表作と称されるのが「ルミノール」
ルミノールは、前述の通りイタリア軍の潜水部隊向けのダイバーズ・ウォッチが起源とされています。
ルミノールの最大の特徴は、パネライが特許を持っている、レバーロック機能付きのリュウズプロテクターでしょう。
現在ではスクリューロック式のリュウズが一般的ですが、ルミノールではリュウズが勝手に引き出されないよう、美しい流線型を描いたリュウズプロテクターが設けられています。
これこそがルミノールをベストセラーモデルへと成長させた人気のディテールでもあるのです。
シンプルないで立ちでありつつも重厚。端正なケースデザインにドレスとミリタリーの魅力をどちらも持ち合わせた、優れたバランス感覚こそがルミノールの魅力と言えるでしょう。
ちなみに、「ルミノール」の名は、ラジオミールで使用されたラジウムが、後に安全性にかけることが判明し、その後継として採用された蛍光塗料の名前から取られています。
「ルミノール」一番人気のモデルは「マリーナ1950 PAM01312」
ルミノールシリーズでもっとも人気を集め、定番と呼ばれるモデルの筆頭は「マリーナ1950 PAM01312」でしょう。
2016年に登場した同モデルは、薄型の自動巻ムーブメントを採用。
ルミノールのアイデンティティとも言える、リュウズプロテクターや9時位置のスモールセコンドはそのままに、各所の高級感を高めた新型ケースを採用したのが「1950」というシリーズです。
名作と名高いムーブメント「Cal.P.9010」も新規開発された物で、従来よりも2mm程度薄くなりつつ、約3日のロングリザーブを達成。
鮮やかなブルーのスモールセコンドがアクセントの、魅力的なモデルです。
2021年パネライ「ルミノール」2021年注目の新作
そんなルミノールの2021年の新作は、SDGsに配慮した新素材を用いたモデルや、パネライ初となるパーペチュアル・カレンダーを採用したモデルなど、意欲作ばかりでした。
中でも注目の3モデルを細かくご紹介します。
「ルミノール マリーナ eスティール」
本体重量の半分以上がリサイクルベースのスチール合金で作られたのが、「マリーナ eスティール」。
デザインはシンプルにマリーナシリーズのスタンダード・スタイルを踏襲。
各ダイアルカラーに合わせたベルトすらリサイクルPET素材を用いられているあたり、同社の気合いを感じます。
中でもウェルデスメラルド(カーキ)はブティックまたは公式オンラインショップのみでの販売となり、特別感のある逸品となっています。
「ルミノール パーペチュアルカレンダー ゴールドテック™」
パネライ初のパーペチュアル・カレンダー機構を装備した「パーペチュアルカレンダー ゴールドテック™」は、ピンクゴールドのポリッシュケースがエレガントな一本。
サンブラッシュブルーのダイアルに合わせ、ベルトも上品なブルーのクロコ製をチョイス。
ホワイトの丁寧なステッチが特別感を引き立てます。
270本の限定販売。
パネライ自社製のP.4100キャリパーを奢り、パネライファンには無視できないラグジュアリーなモデルです。
「ルミノール パーペチュアルカレンダー プラチナテック™」
ゴールドテック™と似た仕様を持ちつつ、よりシンプルに美しさを追求したのが、「プラチナテック™」です。
サングリーンポリッシュのダイアルと、ポリッシュ仕上げのプラチナ製ケース、オーソドックスなブラウンクロコベルトのコントラストが秀逸なモデル。
なんと販売は限定100本!
リセールで見かけたなら、ファンであれば即買いの超銘品と言えるでしょう。
まとめ
ダイバーズウォッチの血統を持ったパネライ「ルミノール」は、今やラグジュアリーウォッチの名品と呼べるでしょう。
イタリアンデザインならでは色気と、ミリタリー由来の耐久性、玄人好みのディテール選びは、他の高級メゾンを差し置いてもチェックしたくなる魅力に溢れています。
スーツスタイルからカントリーまで、どんな服装にも合う汎用性はロレックスと並んで第一級レベル。
ラグジュアリーだけどドレス過ぎず、でもカジュアル過ぎない。
しかも環境問題への関心もちょっとある…なんて、そんな「小粋な大人の」時計をお探しの方は、是非パネライの新作を手に取ってみては?
ハイブランドを愛するビジネスパーソン向けWEBメディア『PREMIER VALUEマガジン』編集部員が、高級時計・ブランドバッグに関する最新ニュースをいち早くキャッチし、日本人の生活様式やトレンドに合わせた切り口で紹介中。 また、圧倒的な業界最低水準の手数料率で利用できる高級時計・ブランドバッグに特化した個人間取引サービス『PREMIER VALUE』のダウンロードはこちらから。ロレックス、パテック・フィリップ、オーデマ・ピゲ、エルメス、シャネルなど高級ブランド多数出品中。
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